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中山 梓介
Journal of Nuclear Science and Technology, 55(6), p.614 - 622, 2018/06
被引用回数:2 パーセンタイル:20.93(Nuclear Science & Technology)次期JENDL汎用ライブラリの開発に向け、Cuに対する中性子断面積をJENDL-4.0での分離共鳴領域以上の入射エネルギー範囲である50keVから20MeVにおいて計算した。中性子とCuの間の相互作用には分散型チャネル結合光学ポテンシャルを採用し、核反応計算には直接・前平衡・複合核の三つの反応過程を考慮した。この際、断面積ならびに微分および二重微分断面積はすべて、単一のモデルパラメータセットを用いて相互に矛盾なく計算した。こうして得られた計算結果は実験データをよく再現した。さらに、本研究で得られた断面積データを用いることにより、CuCo反応に対する積分テストに見られていた計算値と実験値の不一致が改善された。
静間 俊行; 宇都宮 弘章*; Mohr, P.*; 早川 岳人; 後神 進史*; 牧永 あや乃*; 秋宗 秀俊*; 山県 民穂*; 太田 雅久*; 大垣 英明*; et al.
Physical Review C, 72(2), p.025808_1 - 025808_9, 2005/08
被引用回数:44 パーセンタイル:90.03(Physics, Nuclear)産業技術総合研究所のレーザー逆コンプトン線を用いて、W, Re, Os核の光核反応実験を行い、中性子放出のしきい値エネルギー近傍の詳細な断面積を測定した。得られた実験データと核統計模型による計算値との比較を行い、良い一致が得られた。Os核には、励起エネルギー9.75keVに第一励起状態が存在しており、元素合成過程の高温状態下では、この状態が強く生成されていたと考えられる。そこで、今回得た光核反応Os()の断面積データを用いて、Os第一励起状態からの中性子捕獲反応断面積の評価を行い、Re-Os宇宙時計に適用した。
静間 俊行; 宇都宮 弘章*; 後神 進史*; Mohr, P.*; 早川 岳人; 牧永 あや乃*; 原 かおる*; 大垣 英明*; Lui, Y.-W.*; Goriely, S.*
Nuclear Physics A, 758, p.561c - 564c, 2005/07
産業技術総合研究所のレーザー逆コンプトン線を用いて、W, Re, Os核に対する光核反応断面積の精密測定を行った。Hauser-Feshbach核統計模型に基づき、逆過程であるW, Re及びOs核の中性子捕獲反応断面積を評価した。s過程分岐点核W, Re及びOsの第一励起状態からの中性子捕獲のs過程に対する寄与について明らかにした。さらに、この結果を、Re-Os宇宙時計に適用し、元素合成時からの年代について議論する。
永目 諭一郎; 浅井 雅人; 羽場 宏光; 後藤 真一*; 塚田 和明; 西中 一朗; 西尾 勝久; 市川 進一; 豊嶋 厚史*; 秋山 和彦*; et al.
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 3(1), p.85 - 88, 2002/06
Cm(O, 5n)及びCm(F, 5n)反応を用いて104番元素Rf及び105番元素Dbを合成した。またこれら核種の生成最適条件を求めるために反応の励起関数を測定した。それぞれ94MeV Oの照射でRfの断面積が13nb,103MeV Fの照射でDbのそれが1.5nbであった。さらに得られた実験値と統計模型による計算結果との比較を行った。
西中 一朗; 永目 諭一郎; 塚田 和明; 池添 博; 末木 啓介*; 中原 弘道*; 谷川 勝至*; 大槻 勤*
Physical Review C, 56(2), p.891 - 899, 1997/08
被引用回数:20 パーセンタイル:72.02(Physics, Nuclear)核反応O,O+Biにおいて、クーロン障壁近傍の照射エネルギーで中性子欠損プロトアクチニウム核種(Pa,Pa)を生成し、それからの核分裂における核分裂片の飛行時間、運動エネルギー、質量分布、元素分布をインビーム実験と放射化法実験で測定した。これらの反応系での核分裂は、主に対称な質量分割であるが、非対称な質量分割が全体の約10パーセントの割合で存在することを新たに確認した。そして、対称な質量分割と非対称な質量分割の収率の比と、その励起エネルギー依存性から、非対称な質量分割の核分裂障壁が、対称な質量分割の核分裂障壁より、1MeV程度小さいことを統計模型計算を用いて導き出した。さらに中性子過剰プロトアクチニウム核種の実験値(文献値)との比較から、対称、非対称な質分割に対応する核分裂障壁が、分裂核の中性子数による核構造に強く依存していることが明らかになった。
岩本 昭; 仁井田 浩二*; 丸山 敏毅; 丸山 智幸*
Progress of Theoretical Physics, 98(1), p.87 - 94, 1997/07
被引用回数:18 パーセンタイル:72.49(Physics, Multidisciplinary)入射エネルギーが核子当り100、250、400MeVの金と金の核反応で放出される、中間質量分裂片の数について理論計算を行った。中間質量分裂片(IMF)の衝突係数依存性を解析した結果、次の2点が明らかになった。1)統計崩壊の影響は非常に大きく、省略することができない、2)フェルミ運動の影響はIMFの数を増加させる。計算にはQMD模型と統計模型を組合せて用いた。
仁井田 浩二*; 千葉 敏; 丸山 敏毅; 丸山 智幸*; 高田 弘; 深堀 智生; 中原 康明; 岩本 昭
Physical Review C, 52(5), p.2620 - 2635, 1995/11
被引用回数:347 パーセンタイル:99.52(Physics, Nuclear)QMD(量子分子動力学)と統計模型の結合により、様々な核反応を統一的に記述する模型を提案する。この模型の基礎的定式と、核子入射核反応の計算結果が報告される。この模型により、入射エネルギーが100MeVから3GeVの(N,xN')型の核反応が、一定のパラメータセットを用いて非常に良く再現される。複合核反応、前平衡反応、スポーレーション反応の3つが、この模型により統一的に記述できる。
柴田 恵一; 五十嵐 信一*; 浅見 哲夫*
INDC(NDS)-334, 0, p.127 - 136, 1995/05
最新の評価済み核データライブラリーJENDL-3.2には66核種について遮蔽・核発熱計算に必要なガンマ線生成データが与えられている。評価された物理量は、放出ガンマ線スペクトル、ガンマ線生成断面積及び多重度である。軽核を除いて、評価には統計模型による計算が用いられた。本会議ではデータの評価方法及び評価結果について報告する。
永目 諭一郎; 池添 博; 大槻 勤*
Physical Review C, 47(4), p.1586 - 1594, 1993/04
被引用回数:12 パーセンタイル:61.18(Physics, Nuclear)Cl+Zn及びO+Y重イオン核反応を用いて、複合核Agを合成し、その対称質量分割過程を調べた。対称質量分割生成物の質量、角度ならびに運動エネルギーの測定は飛行時間法を用いて行なった。観測した生成物の特徴は、質量数の大きい領域で得られてる核分裂生成物のそれとよく一致していた。また統計模型に基づく断面積の計算も実験値をよく再現しており、この質量領域における核分裂の存在を示した。一方、通常の液滴模型では解釈できないような幅広い質量、運動エネルギー分布を観測した。これは反応に関与する高い角運動量に伴なう動的効果の影響を示唆していると考えられる。
中川 庸雄
JAERI-M 86-086, 29 Pages, 1986/06
CfとCffの核データ評価を10eV20MeVまでの中性子エネルギー範囲で行なった。両核種とも、断面積の測定値は少なく、僅かに熱中性子エネルギーでの断面積と共鳴積分値の測定があるだけである。したがって、今回の評価は、主としてデータの系統性と光学模型、統計模型及び蒸発模型による理論計算を利用して行った。評価した断面積は、全断面積、弾性及び非弾性散乱断面積、核分裂断面積、中性子捕獲断面積、(n,2n),(n,3n)及び(n,4n)反応断面積である。150eV以下では熱中性子断面積と共鳴積分の測定値を再現するような仮想共鳴レベルを発生させた。この他、弾性散乱、非弾性散乱及び(n,2n)、(n,3n)(n,4n),核分裂反応後の放出中性子の角分布、エネルギー分布、そして核分裂当たりの平均放出中性子数の評価を行なった。結果は、ENDF/B-Vフォーマットで編集した。
菊池 康之; 中川 庸雄
JAERI-M 85-138, 89 Pages, 1985/09
BkとCfの中性子核データの評価を行った。評価した物理量は、全断面積、弾性および非弾性散乱断面積、核分裂断面積、捕獲断面積、(n,2n),(n,3n)および(n,4n)反応断面積、分離および非分離共鳴パラメータ、放出中性子の角度分布とエネルギー分布、そして核分裂当りの平均放出中性子数である。核分裂断面積は主に実験データに基づいて評価された。その他の断面積は、測定データが乏しいので、光学模型や統計模型を用いて計算された。
菊池 康之; 中川 庸雄
JAERI-M 84-116, 66 Pages, 1984/06
CmとCmの中性子核データの評価を行った評価した物理量は、全断面積、弾性散乱と非弾性散乱断面積、核分裂断面積、中性子捕獲断面積、(n,2n)、(n,3n)、(n,4n)反応断面積、分離および非分離共鳴パラメータ、放出中性子の角分布およびエネルギー分布データ、そして核分裂あたり放出される平均の中性子数である。Cmの核分裂断面積は、実験データを基にして評価し、またCmの核分裂断面積は系統性から推定した。その他の断面積は測定データがないため、光学模型と統計模型を使って計算した。なお本研究は動力炉・核燃料事業団の委託により行ったものである。
中川 庸雄; 五十嵐 信一
JAERI-M 9601, 51 Pages, 1981/07
Cmの中性子核データを10eVから20MeVの中性子エネルギーにわたって評価した。評価した量は共鳴パラメータ(26eV以下)、核分裂断面積、中性子捕獲断面積、弾性散乱および非弾性散乱断面積、(n、2n)、(n、3n)および(n、4n)反応断面積、二次中性子の角分布データ、そして核分裂反応当りの放出中性子数である。測定データの件数は非常に限られている。評価は、測定値と光学模型や統計模型による計算をもとにして行った。結果はENDF/Bフォーマットでファイル化されており、日本の評価ずみ核データライブラリーの第2版、JENDL-2に格納される。
中川 庸雄; 五十嵐 信一
JAERI-M 8903, 72 Pages, 1980/06
AmとAmの中性子核データを10eVから20MeVの中性子エネルギー範囲で評価した。Amに対しては3.5eV以下を共鳴領域とした。核分裂断面積は1.5KeV以下ではスプライン関数で、またそれ以上では半経験式を用いて測定データを再現した。その他の断面積については1.5KeV以下では核分裂断面積からの測定値を、1.5KeV以上では光学模型と統計模型での計算値を採用した。Amに対しては0.225eV以下を1/領域とし、0.225eV以上では光学模型と統計模型での計算値を採った。核分裂断面積はAmからの類推で求めた。断面積データの他に中性子の角分布データとも評価した。結果はF/Bフォーマットでファイル化した。
五十嵐 信一; 中川 正幸
JAERI-M 8342, 34 Pages, 1979/07
Cmの中性子核データを熱中性子エネルギー領域から20MeVの範囲で評価した。評価した量は、全断面積、弾性・非弾性散乱断面積、核分裂断面積、中性子捕獲断面積、(n,2n)、(n,3n)断面積、共鳴パラメータ、V、、および放出中性子の角度分析である。275eV以下は共鳴領域とし、共鳴パラメータを与えた。275eV以上では光学模型と統計模型を使った計算を行なった。使用した光学模型ポテンシャルはAmの全断面積を再現するように、本研究の中で求めたものである。核分裂断面図はCmの評価値と近傍核の核分裂断面積の系統性を利用して求めた。評価結果はENDF/Bフォーマットでファイル化した。
五十嵐 信一; 中川 庸雄
JAERI-M 7733, 50 Pages, 1978/06
Cm-245の中性子核データの評価を20MeV以下の全エネルギー領域にわたって行った。共鳴パラメータは60eV以下の領域で与えられていて、断面積はReich-Mooreの公式を使って計算するようになっている。これは実用上不便なので、一準位公式を使うように改め、その差をバックグラウンドデータとした。50eV以上の核分裂断面積を半経験式を使って再現した。捕獲断面積、非弾性散乱、弾性散乱、全断面積、(n,2n),(n,3n)反応断面積は光学模型、統計模型を使って計算し、また核分裂当りの放出中性子数も推定した。
五十嵐 信一; 中川 庸雄
JAERI-M 7175, 36 Pages, 1977/06
^$Amの中性子核データの評価を16MeV以下の全エネルギー領域にわたって行った。共鳴パラメータが与えられている250eV以下の領域とそれより上の領域に分けて測定データの検討を行った。250eV以下の領域では共鳴パラメータの検討と選択を行い、採用した共鳴パラメータを使って0.0253eVの捕獲断面積と核分裂断面積を計算した。核分裂断面積は250eV以上の領域との間に大きな食違いがあり、これを埋めるために$<>$を適当に仮定した。250eV以上の領域での核分裂面積は測定値の大まかな構造を与えるように計算し、又、全断面積、捕獲断面積、弾性散乱、非弾性散乱(n,2n)反応などは光学模型と統計模型を使って求めた。この研究は動燃事業団の委託により行ったものである。
五十嵐 信一; 中川 庸雄
JAERI-M 7174, 51 Pages, 1977/06
Cmの中性子核データの評価を16MeV以下の全エネルギー領域にわたって行った。共鳴パラメータが与えられている1KeV以下の領域とそれより上の領域Iこ分けて測定データの検討を行った。1KeV以下の領域では共鳴パラメータの検討を行い、採用した共鳴パラメータを使って0.0253eVの捕獲断面積と核分裂断面積を計算した。1KeV以上の領域での核分裂断面積は測定値の大まかな構造を与えるように計算し、又、全断面積、捕獲断面積、弾性散乱、非弾性散乱、(n,2n)反応などは光学模型と統計模型とにより計算を行った。核分裂当りの放出中性数は系統性を考慮した半経験式を使って求めた。
五十嵐 信一
Journal of Nuclear Science and Technology, 14(1), p.1 - 11, 1977/01
被引用回数:5光学模型と統計模型を使ってAmの中性子断面積を1KeVから1MeVにわたって求めた。この核についての実験データは極めて乏しく、核分裂断面積が測られているだけである。 この核分裂断面積に1つの経験式を使い、実験値を再現し、又、(n,2n)と(n,3n)反応の断面積をPearlsteinの提唱した簡便な式を使って推定した。 これらの断面積を競争成分として使い、複合核経由の弾性散乱、非弾性散乱および捕獲断面積を求めた。 エネルギー平均を行った吸収断面積をWestonとToddの測定値と比較した所、一致は極めて良かった。
五十嵐 信一
Journal of Nuclear Science and Technology, 12(2), p.67 - 82, 1975/02
被引用回数:20統計模型による従来の中性子断面積計算方法を改良し、部分断面積の総和が全断面積に等しくなるようにした。一般に断面積計算の従来の処法では部分断面積相互の関連を充分考慮しているとは言えない。この論文では複合核のカスケード過程と、中性子およびガンマ線放出と競争するすべての反応過程を考慮し、計算式を導いた。この結果を用いてU-238、Ag-109、Rh-103、Sr-90を例題として取りあげ、従来の方法との比較、カスケード過程等の効果について議論した。新しい式は共鳴巾のゆらぎの効果と共鳴間の干渉効果も含み、統計模型の範囲内では適用範囲の広い式になっている。